日本におけるSW環境の「現在」
2010年3月11日
30周年記念コラム その1
2010年3月05日
2010年3月11日
日本の劇場初公開より32年。
以来日本でもSWのファンたちは時に熱く、時に深く、時にとんでもなく活動してきました。
本場アメリカのようにしょっちゅうコンベンションが開催されるわけではないですが、
熱いファンの活動があればこそ、日本でのSWの灯火は消えなかったのです。
例えば年表1993年。
海洋堂がガレージキットでSWキャラクターを展開しました。
海洋堂といえば、「チョコエッグ」の動物フィギュアを仕掛けた造形集団です。
「ムキムキマッチョで大味なアクションフィギュアじゃ似てない!
仮面ライダーやウルトラマンでも着ぐるみそっくりな造形が普通なんだから、
SWでもソレはできるだろう!」
と、劇中の衣装をそのまま縮尺したようなすばらしい立体物を送り出しました。
1995年に発売になった豪華写真集『スター・ウォーズ・クロニクル』には、
編集スタッフとしてSWマニアが参加していました。
彼らのコダワリはすさまじく、
「このプロップ(特撮用の模型)の、この角度の写真を大きくするんだ!」
と、写真を選んでいったそうです。
なんでも、プロップの製作に使用されている市販のプラモデルのパーツを解析するのに
そういう写真がよかったから、だそうです。
「Xウイングのエンジン部分はサターンVロケットのプラモデル」
で、
「ミレニアム・ファルコンの機体表面にはタミヤのタイガー戦車の車体パーツが貼ってある」
のだそうです。
ちなみに、SWの日本公開当時に、あのテーマ音楽に日本語歌詞をつけたレコードがあったのはご存知でしょうか?
歌ったのは『およげ!たいやきくん』の子門真人さん!!
そのシングル盤をテレビの鑑定番組を使って探してもらい、なんと3万円も出して購入したスジ金入りの方もいらっしゃいましたねぇ。
『特別篇』前夜。日本は静かにSWブームでした。
そして1999年。ついに『エピソードⅠ』が公開されます。
折りしも日本はフィギュアブームに沸き立ってまして、フィギュア即売イベントでもSWは大人気。
その時期の多くのコンベンション会場では、ファン垂涎の「SW出演俳優」によるサイン会が行われました。わざわざアメリカより招聘できるというあたりに、当時のブームの底力を見ることが出来ます。
ただこれがマーク・ハミルやキャリー・フィッシャーでは無いのが日本人のフォースが高いところ。
ある時は
ボバ・フェット(の中に入っておられたジェレミー・ブロック)
ある時は
ダース・ベイダー(の中に入っておられたデイヴィッド・プラウズ)
もう最後にゃ
R2-D2(の中に入っておられたケニー・ベイカー)
という、実に濃ゆ~い人選ばかりで、毎年毎年サイン会を行っていたのでした。
と、日本におけるSW事情(に付随する、すべらな~い話)は枚挙に暇が無いのでほどほどに。
そして、現在はというと、ファンの様相も変わってきて、
80年代に最初の三部作『Ⅳ~Ⅵ』に触れた世代、『特別篇』でSWを知った世代、
『エピソードⅠ』から入った世代、と大別できまして、
親子で楽しんでいる方も決して少なくないです。
日本発信のアイテムも増え、R2-D2型しょう油さしとか、手ぬぐいとか、ライトセーバー型の箸といったような、SWの意匠を巧みに取り入れた和風の日用品まであるのです!
2010年4月からは、アニメ『クローン・ウォーズ』がNHK教育テレビで始まります。
次世代のSWキッズはそのアニメを見て、ライトセーバー箸でご飯を食べて、お父さんといっしょにDVDでSWⅠ~Ⅵを見放題。5月には吉徳の暗黒卿を飾るのでしょう。
彼らキッズが大人になる時には、どんなSWアイテムが世に溢れているのでしょう?
そしてどんなマニア...ファンボーイズになっているのでしょうか? それはそれで楽しみです。
text/Ittoh OGAMI
以来日本でもSWのファンたちは時に熱く、時に深く、時にとんでもなく活動してきました。
本場アメリカのようにしょっちゅうコンベンションが開催されるわけではないですが、
熱いファンの活動があればこそ、日本でのSWの灯火は消えなかったのです。
例えば年表1993年。
海洋堂がガレージキットでSWキャラクターを展開しました。
海洋堂といえば、「チョコエッグ」の動物フィギュアを仕掛けた造形集団です。
「ムキムキマッチョで大味なアクションフィギュアじゃ似てない!
仮面ライダーやウルトラマンでも着ぐるみそっくりな造形が普通なんだから、
SWでもソレはできるだろう!」
と、劇中の衣装をそのまま縮尺したようなすばらしい立体物を送り出しました。
1995年に発売になった豪華写真集『スター・ウォーズ・クロニクル』には、
編集スタッフとしてSWマニアが参加していました。
彼らのコダワリはすさまじく、
「このプロップ(特撮用の模型)の、この角度の写真を大きくするんだ!」
と、写真を選んでいったそうです。
なんでも、プロップの製作に使用されている市販のプラモデルのパーツを解析するのに
そういう写真がよかったから、だそうです。
「Xウイングのエンジン部分はサターンVロケットのプラモデル」
で、
「ミレニアム・ファルコンの機体表面にはタミヤのタイガー戦車の車体パーツが貼ってある」
のだそうです。
ちなみに、SWの日本公開当時に、あのテーマ音楽に日本語歌詞をつけたレコードがあったのはご存知でしょうか?
歌ったのは『およげ!たいやきくん』の子門真人さん!!
そのシングル盤をテレビの鑑定番組を使って探してもらい、なんと3万円も出して購入したスジ金入りの方もいらっしゃいましたねぇ。
『特別篇』前夜。日本は静かにSWブームでした。
そして1999年。ついに『エピソードⅠ』が公開されます。
折りしも日本はフィギュアブームに沸き立ってまして、フィギュア即売イベントでもSWは大人気。
その時期の多くのコンベンション会場では、ファン垂涎の「SW出演俳優」によるサイン会が行われました。わざわざアメリカより招聘できるというあたりに、当時のブームの底力を見ることが出来ます。
ただこれがマーク・ハミルやキャリー・フィッシャーでは無いのが日本人のフォースが高いところ。
ある時は
ボバ・フェット(の中に入っておられたジェレミー・ブロック)
ある時は
ダース・ベイダー(の中に入っておられたデイヴィッド・プラウズ)
もう最後にゃ
R2-D2(の中に入っておられたケニー・ベイカー)
という、実に濃ゆ~い人選ばかりで、毎年毎年サイン会を行っていたのでした。
と、日本におけるSW事情(に付随する、すべらな~い話)は枚挙に暇が無いのでほどほどに。
そして、現在はというと、ファンの様相も変わってきて、
80年代に最初の三部作『Ⅳ~Ⅵ』に触れた世代、『特別篇』でSWを知った世代、
『エピソードⅠ』から入った世代、と大別できまして、
親子で楽しんでいる方も決して少なくないです。
日本発信のアイテムも増え、R2-D2型しょう油さしとか、手ぬぐいとか、ライトセーバー型の箸といったような、SWの意匠を巧みに取り入れた和風の日用品まであるのです!
2010年4月からは、アニメ『クローン・ウォーズ』がNHK教育テレビで始まります。
次世代のSWキッズはそのアニメを見て、ライトセーバー箸でご飯を食べて、お父さんといっしょにDVDでSWⅠ~Ⅵを見放題。5月には吉徳の暗黒卿を飾るのでしょう。
彼らキッズが大人になる時には、どんなSWアイテムが世に溢れているのでしょう?
そしてどんなマニア...ファンボーイズになっているのでしょうか? それはそれで楽しみです。
text/Ittoh OGAMI
2010年3月05日