「オクニョ 運命の女(ひと)」で日本でも人気のコ・ス、ドラマにも引っ張りだこのミュージカル俳優オム・ギジュン、聡明な美しさが魅力のソ・ジヘが競演。医師としての使命と、個人としての感情のジレンマに葛藤する人間味のあるキャラクターを、それぞれが魅力的に作り上げ、感情移入してしまうこと間違いなし!! 師弟関係であるコ・スとオム・ギジュンの演技バトルにも引き込まれる。
ソッカンと同じ地方大学出身。上司にいいようにこき使われ、テサン病院で通常1~2年で終わるフェロー(研究員)生活を4年も続けている。拡張性心筋症を患う母の心臓移植を切に願い、ドナーが現れるのを待っている。
患者の生命を第一に考え、患者が危険な状態に陥ると無謀ともいえる方法をとってでも救おうとする。そのために病院長ヒョンイルに目をつけられ、なんども解雇の危機に陥るが、自分の信念を曲げることはない。
母親の病気を治したいと切に願う表情、患者に向ける温かいまなざし、同僚たちとふざけ合う姿など、本当にこんな医者がいてほしいと思ってしまうほど人間味あふれる表情でテスという人物に深みを与えている。
地方大学出身でありながら、多数の急患の手術をこなすことで、テサン病院で生き残っているソッカン。多くの子供を救うために小児心臓センター設立を熱望している。言葉は少ないが、患者に誠実に向き合う姿勢は尊敬の的だったが…。
ある出来事をきっかけにヒョニル側の人間となり、助かる見込みが薄い患者を見放したり、VIP患者を優先するなど、まるで別人に。が、その行動の裏には「患者を見捨てざるを得ない現実を変えてみせる」との信念が見え隠れする。
感情を表に表さないため、視聴者からも腹のうちが読めないソッカンは、まさに難役。特に中盤以降、娘の死の真相を知ってからの変化は必見。悪と善のはざまでジレンマを抱える繊細な演技に注目だ。
先天性心臓病を患い、ソッカンの執刀で命を救われたが、その裏で起きたソッカンの娘の死に罪悪感を抱いている。さらに交通事故に遭い、母の心臓移植を待つテスとの間にも意図せぬ葛藤が生まれてしまう。
世界最高の心臓センターに勤務した自負からプライドが高く、ルールを重んじていたが、テスに影響されて変わっていく。目の前の患者に常にベストを尽くすことが信念で、変わってしまったソッカンとたびたび衝突する。
気が強いようで、内面は繊細で思慮深く、深い傷を抱えているスヨンを凛とした演技で表現。最初は鼻っ柱が強かったスヨンが、テスの人柄を知るにつれて柔らかく変化していくのも見ものだ。
1978年10月4日生まれ。広告モデルやミュージックビデオ出演を経て俳優の道へ。1999年のドラマ「ジャンプ」でデビュー。2005年のドラマ「グリーンローズ」でトップ俳優の仲間入りを果たした。代表作はドラマ「ピアノ」「クリスマスに雪は降るの?」「黄金の帝国」「オクニョ 運命の女(ひと)」など。
1976年4月22日生まれ。1995年に演劇「リチャード三世」でデビューし、多数の演劇やミュージカルに出演。人気ミュージカル俳優として名を馳せたのち、2007年のシチュエーションコメディ「キムチ・チーズ・スマイル」からドラマに進出した。代表作はドラマ「女の香り」「被告人」「ロボットじゃない~君に夢中~」など。
1984年8月24日生まれ。高校時代にスカウトを受けて芸能界入り。2002年のドラマ「結婚物語」で女優デビュー。2005年の映画「VOICE ヴォイス」で初主演。同年のドラマ「シンドン」で1人2役を演じて注目を集めた。代表作は「貴婦人」「パンチ~余命6ヶ月の奇跡~」「黒騎士~永遠の約束~」「愛の不時着」など。