1954年生まれ、ニュージーランド・ウェリントン出身。
ウェリントンのヴィクトリア大学で人類学を学び、ロンドンのチェルシー・スクール・オブ・アーツとシドニー芸術大学で絵画を学ぶ。その後、オーストラリア・フィルム＆テレビ・スクール在学中に製作した短編映画『ピール』（82）が86年のカンヌ国際映画祭短編映画部門でパルム・ドールを受賞。89年には初の長編映画『スウィーティー』がカンヌ国際映画祭に正式出品された。90年、『エンジェル・アット・マイ・テーブル』がヴェネツィア国際映画祭審査員特別賞を受賞。
本作は93年カンヌ国際映画祭で女性監督初のパルム・ドールに輝いた他、アカデミー賞®脚本賞を受賞するなど、各国の映画賞を総なめにする。
近年では、ベネディクト・カンバーバッチを主演に迎えた『パワー・オブ・ザ・ドッグ』（21）でヴェネツィア国際映画祭銀獅子賞（監督賞）、第94回アカデミー賞®など、多数の監督賞を受賞した。
14年のカンヌ国際映画祭では女性監督として初となるコンペティション部門の審査委員長を務めた。
その他の代表作に、『ある貴婦人の肖像』（96）、『ホーリー・スモーク』（99）、『イン・ザ・カット』（03）、『ブライト・スター』（09）など。

1944年生まれ、イギリス・ロンドン出身。
英国王立音楽院でピアノ、ハーブシコード、作曲を専攻、その後キングス・カレッジ・ロンドンでルネサンス、バロックの音楽論を学ぶ。一方で、音楽批評、講師、作曲家、演奏者として活躍。
卒業後は評論家として活動し、68年にミニマル・ミュージックの概念を音楽評論に持ち込む。
76年に劇音楽のアレンジ・演奏を機に作曲活動を開始。ピーター・グリーナウェイ監督の『英国式庭園殺人事件』（82）で音楽を担当し、ミニマル・ミュージックを取り入れた楽曲は注目を集めた。以来、のべ11本のグリーナウェイ監督作品の他、パトリス・ルコント監督の『仕立て屋の恋』（89）、『髪結いの亭主』（09）などの音楽を担当する。
本作『ピアノ・レッスン』のサウンドトラックは全世界で300万枚以上の売り上げを記録し、で作曲家としての評価を決定的なものとした。
その他の代表作に、『ガタカ』（97）、『ナビィの恋』（99）、『ことの終わり』（00）、『いとしきエブリデイ』（12）、『マックイーン：モードの反逆児』（18）など。