ストーリー

第1話

オーシャンビレッジ402号室に住むドンミは、校正の仕事をしながらほとんど外出することもなく平穏な生活を送っていた。彼女の楽しみは、昨秋に一目ぼれした向かいのマンションに住むテジュンをのぞき見すること。一方、ドンミの隣室401号室に住むウェブ漫画家のジンラクは、ドンミをモデルとした漫画を描くことを思いつく。そんな中、スペインから天才ゲームクリエイターのエンリケがやってくる。

第2話

テジュンをのぞき見しているところをエンリケに目撃されてしまったドンミ。文句を言うためにオーシャンビレッジに乗り込んできたエンリケは、極端な薄着だったため変態と誤解される。廊下の騒動が気になって部屋から出てきたドンミだったが、彼女に好意を寄せるジンラクは、ドンミのためにその場を収める。ある日、向かいのマンションを相手のデモに参加したドンミは、元親友のドフィに遭遇して…。

第3話

気絶したドンミは目を覚ますとテジュンの家にいた。帰ろうとするドンミだったが、エンリケに引き留められ食事をすることに。エンリケはテジュンとソヨンの3人で食事をすることを気まずく思っていたのだった。ソヨンからただの友達と言われ、10年越しの片思いが終わってしまったエンリケは、テジュンとソヨンを2人きりにするためにドンミと外へ出る。そしてドンミを傷心旅行に誘うが…。

第4話

ドンミとエンリケが一緒に出かけていくのを目撃したジンラクは動転する。旅行に行きたくなくて祖母が病気だと嘘をついたドンミだったが、良心が痛んで本当のことを明かす。それを気にしていない様子のエンリケは、家に帰りたがるドンミのために帰路につこうとするが、どこかドンミの様子がおかしいことに気づき、そのまま海へ連れていく。そしてその晩2人は民宿に泊まることになるが…。

第5話

暗闇の中、ぶつかった勢いでキスしてしまったエンリケとドンミ。慌てたドンミは部屋の外に飛び出すが、高校時代にドフィとキスの話をしたことを思い出す。次の日の朝、毎朝牛乳パックにメッセージを書くことが日課となっているジンラクは、いつもと同じようにメッセージを貼り付けるが、朝帰りをしたドンミと鉢合せたため、メッセージを書いていたのがジンラクだとドンミにばれてしまう。

第6話

テジュンの家を出たエンリケは、サウナに寝泊りしながら講演会などをこなす中、ドンミを編集者に指名し自伝を書くことを決める。著者とは会わないという条件でそれを引き受けたドンミだったが、文章のダメ出しをされ、しかたなくエンリケに会うことに。エンリケが402号室に上がりこむところを目撃してしまったジンラクは、どうにかして部屋の中の様子を伺おうと奮闘する。

第7話

ジンラクとエンリケがドンミのことで言い争っているのを聞いたドフィは、ドンミとの過去について事実をねじ曲げて話す。和解したいというドフィの嘘を鵜呑みにしたエンリケは、ドフィと仲直りすべきと主張するが、無神経なエンリケの言葉に怒りを抑えきれなくなったドンミは彼を罵り、部屋から追い出す。そんな中、エンリケの本の出版が決まり、ドンミの名前が編集者として載せられることになるが・・・。

第8話

テジュンに誤解があってはいけないと、ドンミはとっさにソヨンを慰めていたエンリケの腕を取る。その場にいたジンラクに、ドンミに対しては好奇心のみだけだと弁明するエンリケだったが、ジンラクは好奇心さえ持つなと釘を刺す。そんな中、盗まれたエンリケの携帯から、ソヨンとのツーショット写真が大量に流出する。エンリケは写真を見たドンミに誤解されたかも知れないと大慌てするが・・・。

第9話

ソヨンと一緒にスペインに帰ることになったエンリケは、ジンラクにドンミを頼む。しかし、ジンラクはエンリケに頼まれる筋合いはないと反発し、スペインに帰るなら二度と彼女に近づくなと威嚇する。住人のみんなでカラオケに行った帰り道、エンリケはドフィにジンラクを諦めるように強く言い、仲直りするためのイベントを提案する。同じ時、ジンラクはドンミのそばにいたいと想いを告げる。

第10話

出発の日、ジンラクにドンミは任せられないと感じたエンリケはスペインに向かわず、ドンミの元へ急ぐ。一方、ドフィのオフィスで倒れたドンミは、エンリケの幻覚を見るが、彼女を受け止めたのはジンラクだった。病院で目覚めたドンミはそこでジンラクに過去の出来事を話す。嘘をついていたジンラクに怒りをあらわにするエンリケだが、ジンラクは気を持たせて去るならドンミに関わるなと忠告する。

第11話

何者かに押し倒され事故に遭いかけたエンリケは、その瞬間ドンミの幻影を見て恋に落ちたことを確信する。一方、ドンミとゴッホ展に来たジンラクはうれしい反面、ドンミが別れの挨拶をしようとしているのだと悟り悲しくなる。そんな中、エンリケが病院に運ばれたことを知ったジンラクはドンミを連れて病院に向かう。エンリケの無事を確認し安心したドンミと一緒に、彼女の家に上がったエンリケは・・・。

第12話

いつの間にか好きになってしまい、エンリケがスペインに帰ると聞いて悲しかったとついに本心を伝えるドンミ。想いが通じ合い、また心の声が聞こえるようになったエンリケはドンミにキスをする。後日、エンリケはドンミが提案したスペシャル講演を行う。講演会後、エンリケの熱心なファンがドンミに話しかけ、エンリケは人間ではなく妖精で、忌まわしい存在が近づくと消えてしまうと脅すのだが・・・。

第13話

402号室のドアに「死ね」という落書きを見つけ、動転するエンリケたち。管理人に鍵を開けてもらい中に入ったエンリケは、ドンミの姿が見えず不安になる。犯人は熱心なエンリケのファンだった。ドンミのせいで、エンリケが夢を諦めかけていると恨んでいたのだ。落書き事件が解決されると、エンリケとドンミは動物園へ出かける。そこでエンリケはスペインで差別を受けて苦しんだ思い出を明かす。

第14話

エンリケは無理を承知で、一緒にスペインへ行こうとドンミに言う。その晩、オーシャンビレッジは停電になり、水道やガスまで使えなくなると、エンリケはドンミたちを自分の家に招く。停電で描いていた漫画のデータが全て消えたジンラクは、ドンフンにどうにかするように伝える。後日、エンリケが住むマンションの前には彼のファンが集まり、スペインでアニメの制作をしてくれとデモを行うが…。

第15話

ドンミの本心を知るジンラクは、自分は諦めるからエンリケのそばにいてくれと伝える。しかし、ソヨンのメールを偶然目にし、自分に対する想いが同情かもしれないと不安になったドンミは、エンリケに終わりにしようと本心とは違う言葉を吐いてしまう。傷ついたエンリケが家に引きこもると、ドンミは以前されたのと同じ手でエンリケを外に連れ出そうとするが失敗し、会えない辛さを知る。

最終話

ファンによるネットへの陰湿な書き込みのせいでドンミを傷つけたくなかったエンリケは、ドンミと一緒にファンの元へ向かう。アニメ制作を約束するエンリケだったが、一番大切な人が酷い噂話に苦しんでいるのに、このまま夢を叶えても意味がないから悪口を止めるまで帰国しないと告げる。そんなエンリケを見ていたドンミは、過去のトラウマから解放される。そしてそれから1年が経って…。